市街地を離れ、自然豊かな岬まで足を伸ばすと、その学園はある。
岬の突端にたたずむ優美な校舎。
縦横に走る水路と、初等部、中等部、高等部、はては幼稚舎までも擁する広大な敷地。
ユニコーンと星々の煌めきを記章とする学びの庭の名前は――
『私立銀河学園』
映画、舞台、ネット、テレビなどさまざまな分野に飛び出す俳優を養成する全寮制の学芸校。
ここでは日々600人の男子女子が、とこしえに咲く薔薇の香りに包まれ、
学問、部活動、そして夢をつかむための稽古に励んでいる。
春。
決意を胸に秘め、中等部にひとりの男の子が転入してくる。
ところがこの学園では異性の心を理解するためにあることが奨励されていた。
それは――




